心にしみる手紙

先日あるものを探していたら、部屋の押入れから昔のアルバムを見つけました。普段よく会う家族や友人は、昔と変わった人と変わらない人がいましたが、意外なことにいちばん変わっていたのは自分だったような気がします。

こうなったら探し物は中断です(笑)。アルバムと一緒にいくつか手紙が入っていました。「こんな手紙をもらっていたんだ」と思うものばかりでびっくりしました。そして特に印象に残ったのは、人それぞれの字体から感じる温かさでした。

ここ数年はいつもパソコンや携帯メールばかり使っているので、余計に手紙の有難さが感じられます。そういう意味で考えさせられるいいきっかけになりました。

メールは手軽に作成して送ることが出来るだけに、送られる方の判断が難しいのです。本当に人によって千差万別です。特に携帯メールは、ちょっとした会話の人、用件の人、大事な相談の人など・・・返事をするにも、使い始めたころにはこの判断に苦労しました(最近は慣れましたが)。

一方手紙というのは、紙とペンを用意して「さあ書こう」という気持ちになって書くものだと思います。ですから、郵便で送られてきた手紙はこちらもそのような気持ちで読むものです。相手がわざわざ時間を割いて、自分のために書いてくれているという思いが、メール以上に伝わってくるのです。

個人的には間違えた文字を塗りつぶしたり、修正液を使ったりしている手紙をもらうと、結構嬉しいものです。気持ちをそのまま綴っていると、書いているうちについ間違えたりするものだからです。電子メールは、簡単に訂正や挿入、削除が出来ます。私はメールの作成が終わるとひととおり見直すようにしていますが、体裁を整えようとすればするほど、気持ちが素直に伝わらない文章になってしまう気がします。手紙は訂正の跡が残ってしまうので、もしきれいにしようとするともう一度書き直さなくてはなりません。それはそれで、さらに自分のために時間を割いてくれるので、もしそうであっても嬉しいものです(笑)。

漢字が書けなくなった、自分の字が(いっそう?)汚くなった、文章力が落ちた、ひとりの人のために時間を割くことが少なくなった・・・手紙を書かなくなった最近の自分に改めて気付きました。

紙とペンを用意して机に座り、心を落ち着かせて相手のことを思いながら・・・またゆっくりと手紙を書いてみようという気持ちになりました。これって大切な気持ちだと思います。

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紅葉情報とおすすめの場所

昨日(10月25日)、紅葉を観に出かけました。個人的に春と夏が好きで、秋は何となくもの悲しい気がします。紅葉もしょせん枯葉と毎年思いつつも、なぜか観にいってしまうんですね(笑)。

今年は予想以上に紅葉が素晴らしかったので、ご参考になれば幸いです。

車でのコースです。昨日のルートは、自宅(埼玉県越谷市)~国道4号北上~塩原温泉~日塩もみじライン~川治温泉~国道121号線北上~福島県に入り国道352方面へ~南会津町のそば処ばんや・・・

朝6時に出発しました。日曜日の朝ということもありますが、特に栃木県内の小山市からさくら市の国道4号線はとても快適です。ちなみに帰りは、東北道が高速1,000円の影響か、埼玉から栃木にかけて渋滞25キロの情報を横目に、4号線は問題なく帰ることが出来ました。(さくら市から那須塩原市は時間と場所によって渋滞します。)

以前この記事で紹介した、さくら市の「まるまつ」で朝食。この時点で8時でした。その後、西那須野で国道400号線へ。千本松牧場を過ぎて、道の駅「湯の香しおばら」で休憩(9時)。ここには「アグリパル塩原」という施設があり、地元農家の方が作った食材や加工品があります。見るとみんな大きめの饅頭を買っていたので、一緒になって買ってみましたが、まだ温かくてとても美味しかったです。

さらに車を進めると景色が一変し、ワインディングロードへ。塩原温泉街は紅葉始めといった感じでした。その後「日塩もみじライン」へ。日は日光、塩は塩原で、両者を結ぶ結構長い有料道路です(実際は川治から塩原)。ここはその名のとおり、昨日はかなりよかったです。途中、高原大根などを売っているお店に立ち寄り、きのこ汁を飲みました(11時)。この時の温度は10度。予想以上に寒かったので温まりました。

もみじラインの後は、国道121号線、別名会津西街道を北上。福島県の会津高原方面へ。はこの道路は以前から紅葉のお気に入りの場所です。特に中三依(なかみより)周辺、川沿いに紅葉が広がるあたりが最高でした。

地図を見ると分かりますが、ここまでかなり遠回りをしている変なルートです。というのも、宇都宮から同じく紅葉見頃の日光方面の国道119号線と、鬼怒川温泉周辺を避けてみました。そちらは実際どのくらい車が混雑していたかわかりませんが、塩原や他の場所でのんびり紅葉を楽しみたい場合は、この迂回コースもおススメです。中三依周辺は交通量が少なくて、もったいない気もしました。

ということで思ったより早く進めたので、予定外で福島県に入ることにしました。たまたま道の駅でもらったパンフレットにあった「そば処ばんや」さんに行ってみることにしました。県境を越え、大混雑していた「道の駅たじま」を過ぎて、国道352号線、尾瀬・桧枝岐方面へ。会津高原駅を過ぎてどんどん進み、ようやく到着しました(13時・中三依から40分くらいです)。天ざるを食べましたが、天ぷらが新鮮でボリュームたっぷりだったのが印象的でした。もちろん、そばもコシがあって美味しかったです。地元の店員さんも情緒たっぷり。

そして今日最後の紅葉おススメは、この会津高原駅からばんやさんまでの道路です。山一面の紅葉は圧巻でした。しかも交通量は少なく、まさにひとり占めです。

交通量が少ないと意外に遠くまで行けるものですね。このあたりは温泉も多く、すてきな秋の休日に塩原&会津西街道の紅葉ドライブはいかがでしょうか?今日は台風(?)のようですが、まだまだ間に合いますよ。

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稲の収穫と脱穀

以前このブログで紹介した“田植え体験”した田んぼもすっかり秋になり、今度は収穫、そしてその一週間後に脱穀を体験しました。

収穫は手狩り、バインダー、はざ(はさ?はせ?はぜ?)掛けまで。脱穀ははざ掛けしたものをまとめて、脱穀機に入れる作業をしました。

手狩りは最初怖くて(?)のこぎりのように鎌をこすっていましたが(笑)、プロ(農家)が「スパッ」と1回で刈っているのを見てだんだんコツを覚えました。ただ広い田んぼを手狩りでやるのはかなり大変なので(実は刈ることより縛ることが大変です)、大部分は機械を使いました。機械はてコンバインとバインダーがあります(他にもあるのでしょうか?)。コンバインは稲刈りから乾燥、脱穀までやってくれるようですが、今回体験したのは稲刈りとその稲をまとめるまでのバインダーでした。手押しの機械ですね。

前進、後退、方向転換、上下の向き、刈り体制(?)をレバーとハンドルで操作します。機械の前方の一部分が稲の根元に来るように前進させます。これがなかなか難しいのです。

まず稲は大きく実ってますから根元が見えにくいのです。それから自業自得ですが、手植えした時真っすぐに植えられていないので(笑・途中で二股に分かれているのもありました)、稲と機械を合わせるのが大変です。「右!左!」と指示されますが、やはり田んぼはデコボコやぬかるみがあって思ったように進むのが大変です。てんぱってくるとレバー操作を忘れて、全身の力で強引に方向転換をしてしまいます(笑)。

とにかく必死でしたが、とても楽しかったです。バインダーはある程度刈ると自動的にまとめて縛って、その束を外に投げてくれる優れものでした。

はざ掛けは昔(今でも)、山村の田んぼでよく見られた風景で、仮設の物干し竿のようなものに先ほどの稲の束を掛けるものです。そして一週間ほど自然乾燥させます。コンバインはこの作業を機械でやってしまうようです。

この一週間の間の天気が重要で、雨が降ったり天気が悪かったりすると脱穀が出来ません。例年秋雨の季節で、予定通り一週間後に出来たことはほとんどないそうです。今年も週の前半、小雨や曇りがちで心配しましたが、普段の良い行いのおかげか(?)予定通り作業が出来ました。

脱穀機の中に稲を入れるいちばん重要な作業をやらせてもらいました。案の定、早速プロの方に怒られました(笑)。機械に入れても、かなりの稲穂が脱穀されずに残ってしまうのです。機械に入れる前に稲の束を出来るだけ平たくして、籾がある部分がきちんと機械に入るように、なおかつスピーディにやらなくてはなりません。やっぱり農業は甘くありませんね。しかもいちばん怖いのは脱穀機の中に稲は入れるのですが、自分の手が引き込まれると大変な事故になってしまいます。それを注意しながらの作業で、かなり神経を使いました。

田植えがいちばんメインで大変な作業だと想像していましたが、収穫と脱穀はそれ以上だったかもしれません。本当にいい体験をさせてもらいました。(途中の草取りももちろん重要な仕事です。)

あとはいよいよ出来たお米を食べることです。どんなお米が出来ているでしょう。一粒一粒味わいながら食べられそうです。みなさんも来年はぜひチャレンジしてみてください!

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駅の行き先表示

今朝久しぶりに電車で通勤しました。乗った電車は首都圏を走るJR武蔵野線です。

私がホームに到着したときに、ちょうど電車が発車してしまったので、次の電車を待つために並びました。実はこういう時間がいい気付きになるときがあるんですね。

ふと反対ホームの行き先表示に目がいきました。『快速 東京(舞浜)』と表示されていました。確か前回見たときの記憶では『舞浜』という表示はなかったと思います。『舞浜』駅は、あの東京ディズニーリゾートの目の前の駅です。

これを見て私が感じたことです。おそらく「この電車は舞浜停まりますか?」「舞浜に行くには何行きに乗ればいいのですか?」という問い合わせがかなり多かったため、『舞浜』という文字を表示したのだと思います。武蔵野線に乗ったことがある方はおわかりだと思いますが、埼玉県から千葉県方面の電車は、西船橋駅より先、行き先によってどこに停まるのかわかりにくいと思います。

行き先表示に途中駅が表示されているのは珍しいことです。ですから画期的なことでよいことだと思いますが、興味深いのはどのような経緯で表示を決定したかということですね。

武蔵野線が、京葉線の東京駅まで乗り入れを開始したのは20年ほど前だと思います。埼玉県に住む私も、初めて『東京』行きの文字を見たときは、「どこを通るんだろう」と思いました。ディズニーリゾートに出かける人たちは、普段あまり武蔵野線に乗らない人が多いかもしれません。

20年間、あまりの質問の多さに重い腰を上げて決定したのか、もしくは乗客の迷う姿を見た若い社員がピンときて、その意見が反映されたのか。先手か、後手か。ちょっと気になるところです。自分にとってもいい勉強になりました。

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プロドライバーに感動

これも前回に引き続き、ツアーの記事ですが、今回は番外編です。それは、3日間バスを運転してくれたドライバーさんのことです。

30年以上生きていると(?)、それなりにバスに乗ったことも数え切れないほどありますが、今回は特に感動しました。それは乗り心地のよさです

バスの運転手はすごい!と思うのは、狭い山道や街中などをギリギリのところですり抜けていく場面が多いと思います。今回も確かにそれはありました。ところが今回は2日目あたりから、乗り心地がとてもよいことの方が気になるようになりました。

自分も運転をするのでわかりますが、マニュアル車でクラッチを常に滑らかに操作するのは大変だと思います。まして大型車はもっと難しいはずで、今回は渋滞あり、山道あり、狭い街中あり、しかも予定が遅れ気味で、隣りから添乗員さんの指示が時々とびます。そんな中3日間、冷静に、安全に、快適に運転するのはやっぱりプロだと感じました。地元の路線バスは遅れると運転が荒くなってわかりますし(笑)、自分でもちょっと動揺なんかしたりすると、すぐクラッチに影響してしまいます。

快適で安全な運転を続けること。地味な仕事ですが、「すごい!」と賞賛されるいっときの技以上に素晴らしいことだと思います。

若くてちょっとぶっきらぼうな感じの運転手でしたが、旅の終わりに一生懸命お客様の荷物を運んでいる姿に、気持ちよく「お世話になりました!」と声をかけました。

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田舎暮らし体験ツアー その2

(前回から続き)福島県会津の金山町、民宿朝日屋さんに泊まりました。夜早く寝たので、朝も早めに起きることが出来ました。朝食が何時からかわからなかったので、近くを散歩することにしました。

8月でしたが、ひんやりとした朝の空気はとても気持ちがよかったです。民宿や民家が並ぶ道路を歩きましたが、ほとんど車も来ません。民家の奥は田畑が広がり、その奥は山々が見えます。他の民宿に泊まった人たちも散歩をしていました。地元の人を含めて、出会った人みんなに挨拶しました。そんな雰囲気なんですよね。

朝食が終わり、この日の活動スタートです。朝日屋さんのすぐ隣りにある『生活体験館』で、蕎麦打ち、田楽作り、笹巻き作りの体験です。どれかひとつを選ぶことになっていて、私は蕎麦打ちにしました。講師は民宿のご主人たちです。とてもアットホームな感じで体験が出来ました。そば粉9・つなぎ1の割合でやりましたが、私たちは初心者ということで、お湯と卵を入れて挑戦しました。こねて、伸ばして・・・蕎麦を切る役が私に回ってきました。昨日のからむしとは打って変わって、「もっと細く」「包丁の動かし方は・・・」といつの間にか集まってきたたくさんの方から指導の声が聞こえてきました。これが本来の不器用な私の姿です(笑)。迷惑をかけるので途中で交替しましたが、いい体験をさせてもらいました。覚えたことを忘れないうちに、早く家でも実践してみたいと思いました。

私たちの後は料理長が蕎麦打ちを実践しました。料理長はお湯ではなく、水を少しずつ加えながらこねていきました。だんだんと小さな塊が出来てきますが、これがポイントとのことです。

体験が終わるとみんなが作った3種類をすべて試食しました。私はちゃっかり料理長が作った蕎麦を食べました(笑)。朝食をがっちり食べた後で、この時点でかなりお腹がいっぱいになりましたが、この後の予定はもうお昼ごはんでした(笑)。

さすがに添乗員が考えてくれて、昼食前に金山町の『こぶし館』というお土産屋さんに立ち寄りました。ここは漬物やハチミツ、他にも珍しいお土産がありました。私は料理長おすすめの、奥会津名産・桐で出来たまな板を買いました。これで気合いを入れて料理が出来そうです(笑)。ここの駐車場から見る山里の風景がとても印象的でした。

昼食は奥会津名産の地鶏が食べられる三島町の『ログハウスどんぐり』さん。高品質で歴史ある会津地鶏は、最近の地鶏ブームで脚光を浴びてきているようです。どんぐりさんでは地鶏の他、地元の山菜・きのこを使った料理をたくさん出してくれました。ちょっと残念だったのは、食べる前からお腹がいっぱいだったことですが、お隣りに座った年輩の方から「若いからたくさん食べて」と、さらに地鶏をいただきました。本来ならとても幸せなんですが・・・(笑)。どんぐりさんのすぐ隣りにある『生活工芸館』では、国の伝統的工芸品に指定された奥会津編み組細工の品々が鑑賞出来ます。(続く)

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田舎暮らし体験ツアー その1

先月、農協観光さん主催の『究極の田舎暮らし体験ツアー』に参加しました。田舎暮らし』と『食』をテーマにしたモニターツアーで、目的地は福島県会津地方です。2泊7食・交通費・体験料など込みで2万円と激安ですが、3日間過ごしてみて“超激安”だったことがわかりました。実は集客が不安だった関係者から「頼むから参加してくれ」というお誘いを受けて参加しましたが(笑)、フタを開けてみたらあっという間に定員に達したようです。

参加者30名で東京駅からバスに乗りスタート。東北道から磐越道を通って会津地方に入りました。ETC高速1,000円の影響か、出発してしばらくは渋滞続きでしたが、さすがはプロ運転手、上手くすり抜けていったように思いました。東北道に入ってから宇都宮あたりまで、特にインター出口周辺では、追越車線よりいちばん左側の走行車線を走ったほうがいいみたいですね。そんなふうに見えましたが・・・

会津坂下(ばんげ)インターを降りて、柳津町の道の駅に到着。ここで最初のお昼ごはんになるお弁当が配られました。“会津風田舎弁当”とパンフレットに書かれたこの弁当は、会津坂下町でお弁当や漬物などを販売している『百姓ハウス』というお店が作ったものでした。このお店、地元のおばちゃんたちがその地方の食材を使って、手作りで弁当や漬物などを販売していて、4人のスタッフで年商なんと2,000万円だそうです。この日もうちふたりが東京の展示会に参加されたようで、残りのふたりで30名分を作ったのでしょうか。都会ではなかなか食べられない美味しいお弁当でした。

昼食後は昭和村にある『からむし織の里』に行きました。昭和村は東京23区の約3分の1の面積ながら人口1,600人、いちばん多い年齢層が70歳を超える、日本の典型的な過疎地域です。10年ほど前に一度訪れたことがありますが、印象に残ったのはその名のとおり、“昭和”の時代にタイムスリップしたかのような街の風景。そして、比較的大きな町にいくためには道幅の狭い峠を越えなくてはならず、雪深いこの村は「冬はどこにも行けないのではないか・・・」と感じたことを覚えています。陸の孤島と呼ばれることもあるようです。

からむしとは上布の原料の植物で、昭和村は本州唯一の原産地です。着物として一度着用すると他の素材が着られなくなると言われるほどのようです。今回はそのからむしを素材とした糸を使ってコースター作り体験をしました。織機を使うのは初めてでした。手と足を交互に使って織っていきます。始めは「次は手と足どっちだっけ?」と考えてしまうこともありましたが、だんだんとテンポよく出来るようになり、無事完成しました。スタッフの方に「今日お越しの方でいちばん几帳面に出来ました」と、今までの人生で言われたことのない(?)言葉を頂き、多分褒められたんだと思います(笑)。確かにびっしりと隙間なく糸が織られていたのですが、反対に「隙間を空けるにはどうやったらいいんですか?」と訊いてみました。後で添乗員さんが話していました。「何も考えていないお子様の方が早く完成していました。」そうですね。このようなものは“気合いを入れてリズムよく”やることが大事だと思いました。

からむし織が終わり、建物の外に出てみると、とにかく静かで空気がきれいでした。8月でしたが、秋の高い空が広がり、夕暮れのやさしい太陽の光に包まれて印象的な風景でした。

日も暮れて、バスは隣りの金山町に到着しました。この日は金山町の民宿4軒に参加者が分宿することになっています。私は民宿朝日屋さんに泊まりました。部屋は相部屋で、ふたりで20畳ほどの広さでした。山里が見える広々としたお風呂の後は、お待ちかねの夕食。近くにある沼沢湖で獲れたヒメマスの塩焼きや会津名産の馬刺し、地元の赤カボチャなど、ご主人や参加者の方とお話しながら手作りの料理を美味しく頂きました。これが民宿の醍醐味ですね。

夕食の後は、他の民宿に泊まった方も含めて朝日屋さんで交流会をしました。今回のツアーは2日目に宿泊する旅館の調理長が東京から同行していて、バスの中など時々福島県の食材についてのレクチャーをしてくれます。この交流会ではじっくりとお話をしてくれました。地産地消を目指して県内の生産者めぐりをしている調理長のお話は目からうろこでした。「こんな生産者がいるんだ」「こんな食材があるんだ」。表舞台に出るのが嫌いなのか、苦手なのか、実は素晴らしい生産者がたくさんいることがわかりました。

最後まで参加していた私は部屋に戻ると、同室の方はもう寝ていました。ここは携帯電話も入りません。暗くて何も出来なかったので寝ることにしました(笑)。でもこれがいいんですね。何かしなければならないこと、何かをする誘惑もありません。田舎の夜をたっぷり堪能することが出来たと思います。(続く)

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高校野球と確率

もうすぐ9月。今年も甲子園では夏の全国高校野球選手権大会が開催され、たくさんのドラマを魅せてもらいました。

決勝戦は球史に残る熱戦になりました。準優勝の新潟県代表日本文理高校は、最終回に6点差のビハインドをあと1点まで詰め寄る驚異的な粘りをみせました。

過去の歴史をみても、高校野球はプロ野球や大学野球に比べて、感動的なおもしろい試合が多いような気がします。それはなぜなのでしょう?今回はそれを、確率論で考えてみました。

野球のバッターにはヒットを打つ“打率”というものがありますよね。例えば天才打者イチローの日本での平均打率は3割5分くらいだそうです(メジャーでは3割3分くらい)。これは1000回打席に入ったら(四球や犠打などは除く)350回ヒットを打つということです。でもこれは見方を変えると、イチロー個人が出した数字ではなく、相手(ピッチャー)との対戦の結果現れた数字と、ここでは考えてみます。

どういうことかと言うと、イチローが、もし狙い通りの球ばかりきたとしたら、ヒットする確率は7割あると考えます(天才イチローでもいい当たりが守備の正面をついたり、たまには打ち損ねることもあるでしょう)。

対するピッチャーも当然バッターを抑えようとします。例えば全盛期(?)の松坂が、相手の狙い球を外す技術や相手の予想を上回る速球や変化球を投げて、抑えられる確率を6割とします。

さらに指数を考えます。これは環境です。雨風や味方の応援、同点の9回裏などのプレッシャーなどです。

ここでは仮に松坂が雨に弱いとして0.9(雨だと9割の力しか出せない)、9回裏味方の大歓声に燃えたイチローが1.1、緊迫した場面のプレッシャー指数は、イチロー・松坂ともに1.05とします。

まずこの環境で松坂が抑えられる確率を出してみます。0.6×0.9×1.05=0.567でした。この反対が打たれる確率ですから、1-0.567=0.433です。

次にイチローが単純にこの環境で打てる確率です。0.7×1.1×1.05=0.809でした。

いよいよ雨と大歓声の中、9回裏イチローと松坂の対戦です。この場面でイチローがヒットを打つ確率は・・・0.809×0.433=0.350=3割5分ということになります。日本の生涯打率と一緒になりました。

このように、イチロー自身の環境と相手投手の実力と環境を掛け算した結果によって、打席ごとにヒットを打てる確率は変わってくるのです。

さてここで本題の高校野球です。高校球児はプロ野球選手に比べて、技術力と精神力が劣るので、個人のもともとの打率や投手が抑えられる率が低いのに対し、環境に対する指数変動が激しくなると思われます。

Aくんはもともとの打率4割、大歓声指数1.3、プレッシャー指数1.4、対してピッチャーBくんはもともとの抑える確率4割、雨指数0.7、プレッシャー指数0.8だとします。

大歓声の同点、雨の9回裏、AくんがBくんから打てる確率は・・・(0.4×1.3×1.4)×{1-(0.4×0.7×0.8)}=0.565。かなりの確率でドラマがおこるということになりますね。

もうひとつ高校野球に関して確率の話、それは初出場校のことです。今年で91回目を迎える夏の甲子園、初出場校はフレッシュなイメージでいつも話題になります。

ところが、91回も大会を重ねると、初出場校というのがだんだんと少なくなってしまうのではないかと勝手に心配をしていました。ふたを開けてみれば今大会は13校で、ここ10年間でいちばん多かったそうです。

本当に、大会を重ねると初出場校として出場できる確率は低くなるのでしょうか?

ある県は、100校の予選会出場校があって、そのうち70校がまだ甲子園に行ったことがないとします。この県から初出場校が出る確率は・・・70%ですね。

もし今年めでたく初出場校が誕生したとすると、来年の確率は・・・69%ですね。まあほとんど変わらないです。常連校が出場すれば確率は変わりませんし、まして新設校が出来たとすると・・・、例えば3年間で初出場校が1校で、新設が2校だったとしたら、71÷102=69.6%、実際こんなもんじゃないでしょうか。余計な心配はしなくていいようです(笑)。(というより、もし初出場校がなかなか出ない県があるとしたら、校数の問題ではなく、他の理由のことが多いでしょう)

世の中で起きていることを数字に置き換えてみると、いろいろと気付かされることがわかりました。

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昔ながらのコーヒーショップ

私はコーヒーが好きです。朝は必ず1杯、仕事中も事務所で時々缶コーヒーを飲み、お客様のところへ行くとコーヒーを出してくれて、ファミレスのドリンクバーでもたいがい飲みます。

ところが、なぜかあまり好きではないのが最近のコーヒーショップです。“最近の”というのは、セルフ方式の店です。スターバックスやタリーズなどですね。もちろんコーヒーの味ではなく、どうも店内が落ち着かないのです。セルフというのも一因だと思います。カウンターのイスの高さも気にくわないですね(笑)。スペースの問題もあるでしょうが、テーブルやイスの大きさ、店内の明るさや空気など、ひとりでいても誰かといても、どうも落ち着かないんです。街にコーヒーショップはたくさんあるのに、あまり入る気にならないんです。コーヒーは好きなのに・・・

どうやら私がコーヒーが好きだというのは、コーヒーを飲んで落ち着くことだと思います。その落ち着き方にも人それぞれの感性があるんだと思います。

先日、お客様のところへ行く途中、時間調整しようと思っていたら、駅前にコーヒーショップを見つけました。店の名前は『シャノアール』。以前、私の住んでいる街の駅前にもありましたが、いつの間にかなくなっていました。「懐かしいな・・・」と思いながら入ってみました。

ファミレスのような4人掛けの広いテーブル席に座ると、店員さんが注文を取りにきました。値段も手頃で、本を読みながらゆったり過ごすことが出来ました。周りを見渡すと、年輩のお客さんが多かった気がします。

セルフ方式より値段は若干高くて(私は安いと思います)、決してお洒落ではないかもしれませんが、私にとってはこれくらいのお店がいちばん落ち着くような気がしました。(ちなみに『ルノアール』までいくと、これはまた別の意味で落ち着かないのです(笑))

『シャノアール』は現在も、全国規模で店舗数もかなりあるようです。ここ数年はセルフ方式のコーヒーショップに表舞台を譲った印象で、地道に営業を続けている老舗のような存在です。

人はどうしても進化したものや流行しているものに目が移りがちですが、気がつくとあらためていいものというのは、こういうところにあるのかもしれないということを今回感じました。

その後、『シャノアール』には何回か足を運ぶようになりました。

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バットに当たらない!

先日、久しぶりにグランドで野球をしました。友人と時々キャッチボールはしているのですが、やっぱり広いグランドで思い切り体を動かすのは楽しくて気持ちのよいものです。

約3年ぶりに野球をやるということで、いちばん心配だったのはバッティングです。みんなに迷惑をかけないようにと、この日の数日前に近所のバッティングセンターに行きました。20代のころ娯楽の少ない(?)田舎暮らしをしていた私は、時間があるとバッティングセンターに行っていた時期がありました。その頃の効果があってか、かなり久しぶりのバッティングでしたが、「これならある程度なんとかなる」という気持ちが持てて、当日にのぞみました。

友人の野球チームはいつの間にかバッティングマシーンを買っていました。マシーンといってもトスバッティングマシーンで、バッターの近くからトスボールを出してくれるものです。「次、ヨコ(私)打てよ。」私の番がまわってきました。他のみんなが守備位置について守備の練習です。

早速マシーンのスイッチを入れて、ボールが出てきました。「よし!」と気合を入れて思い切りスイングしましたが、バットに当たりませんでした。「あれ?」

「まあ、最初だから」と思いましたが、なんと10球続けて空振り。その後もバットに当たるのは10球に1回くらいで、その時はみんなから拍手喝采の始末(笑)でした。

悔しさと不思議さで、休憩中もひとりで練習しましたが同じでした。ボールをよく見て振っているつもりでしたが・・・。

その後、今度は人が投げるボールを打つ練習をさせてもらいました。すると今までが嘘だったかのように、いい当たりを連発することが出来ました。(これで打てなかったらオシマイだと思っていました(笑))

バッティングセンターで時速100キロを超えるボールが打てるのに、それと比べるとほとんど止まっているようなボールが打てないのです。今までボールをよく見て打っているつもりでしたが、感覚で打っていたんだなと、このときまざまざと感じました。

これは普段の生活や仕事でもいえそうです。毎日の慣れで物事をこなしてしまうことがたくさんあるような気がしますが、いざ基本に立ち返ると出来ないこともありそうです。特に人に教えるときや、基本的なことを質問されたときに感じることがあります。

毎日の積み重ねで、感覚でこなしてしまうことも素晴らしいことだとは思いますが、時々基本に立ち返ることの大切さを教えられたような気がしました。

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