検定試験の監督を体験(後)
(前回から続きです)
いよいよ検定試験の開始時刻になりました。試験の前に監督が受験者に対してガイダンスを行い、ガイダンスが終了次第試験開始という流れになっています。
ガイダンスの内容は事前に頂いた監督者用の資料にしたがって読んでいきます。私はマイクを持ってガイダンスを進めていきました。読んでいるだけだとずっと下を向いていることになるので、時々顔を上げようとしましたが、なかなか難しいものですね。
その中で時計の時刻を確認する作業がありました。「現在私(監督者)の時計は○時○分です。時計の針を合わせて下さい」という内容でした。
そこで私は何を思ったか、「現在私の時計は14時1分です」と時計も見ないでフライングして話してしまったところ、後から携帯電話の時刻を見ると、まだ14時ちょうどでした。すでに1分くらい話していただろうと勝手に判断してしまいました。ともかく我ながら落ち着いていたつもりで落ち着いていなかったことがわかりました。反省です。
次に氏名や受験番号のマークシートへの記載の説明をしました。前回の記事で書いたように既に記入してしまった人もいたようですが、ここは記載漏れが多いようなのでゆっくり順を追って説明しました。
続いて問題用紙を補佐の学生さんと配りました。これが普段見ている以上に難しかったのです。まず落としてバラバラにならないことをいちばん気をつけました。そして2部重ならないように渡すことにも気をつけなくてはなりません。この時点でかなりいっぱいいっぱいだったので受験生を見ないで、欠席の席に置いてしまいそうになり慌てて戻しました(笑)。それから基本的に受験生は用紙に手を触れてはいけないので、こちらで上手く机の上にのせなくてはいけません。鉛筆が机の中央に置いてあったり、ひとりひとり場所を考えて置くことになります。
その後は注意事項を話します。携帯電話、不正行為、荷物、退出時間、具合が悪くなった時などなど、結構たくさんあって息が続かなくなりました(笑)。
ガイダンス中、予想どおり(?)遅刻してくる受験生がいました。鉛筆を忘れた方もいましたが、補佐の学生さんがきちんと対応してくれました。頼もしいかぎりでした。
まもなく開始です。「それでは、今私の時計で14時9分なので10分から始めます。」受験生は今か今かと待ち構えているので、私が「それでは・・・」と話すとそわそわしていたので、すぐに次の言葉を続けました(笑)。なかなか気を遣うものです。
「それでは始めて下さい。」試験がスタートしました。これで仕事の半分は終わったようなもので「ふう~」と一息つきました。
そしていちばん印象に残ったことです。開始から45分過ぎたところで欠席者のチェックということで席をまわりました。ついでに受験番号がきちんと記入されているか見てみることにしました。何人かの受験生は手などで見えませんでしたが、少なくとも4,5人が未記入だったのです。ガイダンスであれほどゆっくり説明して、黒板にも書いてあったにもかかわらずです。「伝わっていなかったんだな」。本人は十分説明したつもりでも、相手に伝わっていないことはよくあると聞きます。今回まざまざと感じました。これは素直に反省です。
それから面白かったのは、早く終わって途中退出された受験生の何人かが席を離れる時に私に会釈をしてくれたのです。私も会釈で返しました。たったこれだけの出会いですが、大切なことかもしれません。
試験監督が終わった後は、予定外で懇親会を開いてくれました。そこではこの問題を作った大学の先生もいらっしゃって、貴重なお話を伺うことが出来ました。アルバイト代をもらうよりかえってよかったですね(笑)。本当にいい体験が出来ました。
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