以前私が8年間住んでいた福島県猪苗代町に、先日3年ぶりに訪れました(前回記事の続きです)。そして「山登りしよう」ということで、地元の友人と『会津磐梯山』の登山をしてきました。
今回は別名『会津富士』と呼ばれる日本百名山の名峰『磐梯山』を、私の感想を交えながら登山案内したいと思います。いつかこの素晴らしい山に登る機会がありましたら、このページを開いて頂けたら幸いです(笑)(ちょっと長文です)。
何といってもお伝えしたいのが、この磐梯山は比較的初心者でも手軽に登れる上に、山頂からの景色は抜群で、大自然も満喫することが出来ることです。手軽といってもロープウエーなどがあるわけではありません(猪苗代スキー場方面はリフトがありますが、登山シーズンは動いていません。いいのか悪いのか・・・)。ですので、しっかり歩かなくては行けませんので本格的な登山ですが、ご紹介するコースは標高差約600メートルで約2時間で山頂まで登れる最短ルートです。今回もこのコースから登りました。
スタートは山の中腹にある八方台(はっぽうだい)という登山口です。ここへは『磐梯ゴー
ルドライン』という有料道路(普通車730円)で行きます。JR猪苗代駅か磐越道猪苗代インターから約40分です(このゴールドラインは紅葉のシーズンは最高です!)。八方台には広い駐車場とトイレがあります(無料ですがあくまで山のトイレです)。しかしシーズンは駐車場もいっぱいになるのでその場合は、八方台の手前か先にも駐車場があります。
ただ八方台に車をとめると戻ってこなくてはいけないので必然的にコースは往復になります。五色沼や桧原湖のある磐梯高原からタクシーを使うと八方台まで15分くらいです。そうすると帰りは眼下に猪苗代湖を望む猪苗代スキー場方面へ下る縦走コースが楽しめてこちらもおすすめです。
八方台登山道入口に『熊出没注意』の大きな看板を見てドキドキしながらスタートです(ご
心配な方は鈴をつけて下さい)。最初は比較的道幅の広いなだらかな勾配を進みます。両側をブナ林に囲まれた幻想的な風景です。「な~んだ、楽だ。」と思わずに、ここは無理をせず体力を温存しておいて下さい。
30分ほど歩くと、視界が開けて前方に小屋がいくつか見えます。そしてだんだん硫黄の空気が立ち込めます。ここはあまり立ち止まらず進んでください。くれぐれも深呼吸をしないように(笑)。ここは『中の湯』という場所で昔これらの小屋
は温泉旅館だったそうです。ちなみに中の湯があるということは、上の湯、下の湯もあったようです。
中の湯を過ぎると、いよいよ本格的な登山のスタートです。道幅も狭くなり急勾配が続きます。15分ほど歩くと眺望が開けてきます。裏磐梯の桧原湖、小野川湖、秋元湖がよく見えます。遠くにグランデコスキー場も見えます。このあたりでいったん休憩しましょう。
ここまでの急坂(私は第1の関門と呼んでいます)を過ぎると、この後は比
較的なだらかになります。時には下りもあります。ただ崖っぷちも増えてくるので足元は気をつけましょう。勾配が楽になってはしゃいだりすると、勢い余って崖から転落してしまいます。ちなみに登山道の崖は年々自然に削られているようです。
こんな感じでしばらく進みますが、このあたりは結構道幅が狭いのですれ違いが難しくなります。すれ違った時のルールは上り優先なのですが、このあたりにくると結構疲れてくるため、下りの人に「どうぞ」と言われて先に行くと気も遣うので余計に疲れます。ですので私は疲れている時は自分が上りでも先に譲ります。一緒に登っている人に体力不足を見せたくない時は、こうやって上手く休むのも手ですね(笑)。
ちなみに山登りをしているときは、知らない人とすれ違っても「こんにちは」って声をかけますよね。気持ちがいいものですが、こちらが登りの時、上から団体が下りてくると大変です。林間学校の生徒はひとりひとりみんなが声をかけてくるので、答えているだけで相当疲れるものです(笑)。
この間は樹林帯が続きます。途中猫魔スキー場が見える場所もあって、時々磐梯山の山
頂も顔を出します。「まだこんなにあるのか。」と思いますが、樹林帯を地道に進んでいると案外いつの間にか近づいていくものです。このあたりはこれといった休憩場所もないので、適当に休みます。
先程の眺望休憩の場所から40分くらい歩くと『弘法清水』への分岐点があります。ひとつは近道コースでもうひとつが『お花畑経由』です。どちらでも行けます。結構遠回りですが、行きか帰りどちらか『お花畑』コースを歩いてみて 下さ
い。あたりは開けて気持ちがいいですし、季節によって高山植物が見られます。この日はリンドウを見つけました。あと赤い花の群生(名前がわかりません)もありました。
スタートから90分ほどで『弘法清水』という眺望抜群の開けた場所に着きます。ここには小屋が2つあり、シーズンのみですが休憩所と売店として営業しています。ジュースは1本300円で、小屋の人が毎朝背負って運んでくるそう です。今回手持ちの飲み物(裏磐梯のコンビニで買いました)が切れて喉が渇いたので、ジュースを買おうと『弘法清水小屋』に入りました。すると小屋の女性の方が「あら!今日は休みですか?」と私に声をかけてくれました。今回5年ぶりくらいに登りま
したが、覚えていてくれたのです。これには感動しましたね。帰りはお菓子をくれました。気さくでいい方です。よかったらぜひ寄ってみてください。きのこ汁や甘酒もあります(各300円)。
この『弘法清水』からは裏磐梯の湖をはじめ、100年前に大噴火した 際の吹き飛んだ後の峰の姿をリアルに見ることが出来ます。また広いスペースがあるので、お弁当を食べるには山頂よりここがいいと思います。また『弘法清水』というくらいで、清水があります。ただしここはちょろちょろ出ている程度で、頻繁に行列が出来てしまいます。今回はコース外ですが、ここから5分ほどガレ場を下ると『黄金清水』という場所があって、こちらの方がしっかり湧き出ていて意外に穴場です。この『黄金清水』の場所や先程のお花畑付近も広くて休憩に最適です。
『弘法清水』で最後の休憩をとった後、いよいよ山頂へ。ここからが実は第2の関門で、狭い急勾配が続きます。今回も予想以上にきつく感じました。最後の難関です。頑張って下さい。
30分ほど歩くと突然岩場に変わり、もう山頂は目の前です。晴れた日の眺望は抜群で、
猪苗代湖、安達太良山、吾妻山、飯豊連峰、猫魔、裏磐梯や喜多方、会津若松を望むことが出来ます。
この時期の山頂はとんぼがたくさん飛んでいます。磐梯山の標高は1,8 19メートルで、山頂と下界は2ヶ月の差があると考えればよいようです。ですから山頂は今9月下旬でとんぼの季節というわけです。
私は磐梯山の山頂に着くと、いつも息切れして景色どころ
ではないので(笑)、ぜひゆっく り時間を取って、堪能して下さい。
下りは今回は八方台に戻るコースでしたが、先程も書きましたとおり、猪苗代スキー場方面への縦走がお勧めです。時間は約2時間ほどで下れます。ただし、弘法清水からしばらく続くガレ場やスキー場を下る時は捻挫などに十分注意して下さい。下りで猪苗代スキー場の上からゴールが見えた時は「あと少し!」と思いますがなかなか着きません。1時間くらいかかります。ちなみに猪苗代スキー場から登るコースは、スキー場を上り終わった段階で「もういい」と満足されるようです(笑)。
最後に、山の天気には十分注意して下さい。ちょっとでも異変を感じたら、勇気を持って下山やコース変更をして下さい。また気を抜いてちょっとしたケガをした場合でも、距離があるためボディブローのようにきいてきますのでご注意を。
「そこに山があるから」という有名なフレーズがありますね。山登りをすると日常の生活では味わえない、自然や生命の素晴らしさを感じることが出来ます。今回初めて気がついたのですが、山が好きな方は、登っていると結構疲れてきていわゆる「ハイ」の状態になり、それで素晴らしい景色が飛び込んでくるものですから、ますます山の魅力に取り付かれてしまうのだと思いました。
山を下りると温泉もたくさん待っています。おいしいアイスクリームのお店もあります(笑)。健康と命の洗濯に『会津磐梯山』登山はいかがでしょうか?
*当日は若干曇っていました。晴れるともっと素敵な景色です!
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